ブリルアンリング増幅法による光ファイバの時間変化歪の測定
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概要
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光ファイバに加わる張力歪を監視することは、光ファイバの機械的な劣化・寿命予測の観点で重要である。近年、ブリルアン散乱光の周波数シフト量が光ファイバの引張り歪に依存することを利用した光ファイバ歪の分布計測技術が開発され、"BOTDR"が実用化されている。 一方多くの電力会社においては、電力保安用光ファイバ通信網における基幹伝送路としてOPGW(光ファイバ複合架空地線)が採用されている。OPGWは数100mの長径間で送電鉄塔に架線されることから、他の光ファイバケーブルに比べはるかに大きな張力を受ける。さらには強風による共鳴振動(周波数0.2〜0.5Hz程度)の発生により大きな歪変化が加わることもあることから、OPGWにおいては張力歪の分布だけではなく、振動による時間変化歪の監視が重要である。 著者はこのような時間変化歪が計測でき、かつ歪の長手方向分布の計測をも可能とする「ブリルアンリング増幅法(BRAS)」を提案し、短尺光ファイバ(1.2km)における原理確認実験に成功している。 本稿では、約11kmの光ファイバの時間変化歪と歪分布の計測実験を行った結果を報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-08-13
著者
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