高速光バースト伝送におけるレーザ変調特性
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概要
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コンピュータ通信は将来の光加入者系に於ける主要なサービスとなることが予想される。従来の電話系サービスとは異なり、コンピュータ通信はバースト的な伝送形態であり、一度の通信で大容量なデータを転送する場合が想定される。このことから、将来的に光加入者系の伝送方式にもGbpsクラスの瞬間的スループットが要求される。これまで検討が進められてきたPassive Double Star (PDS) 伝送方式は設備の共用化による経済性に優れているが、共用ユーザ数が多くなるに従い線路の分岐損失が増大する為にGbpsクラスのサービスを経済的に提供することが困難である。そこで、各ユーザ毎に用意した半導体レーザ (LD) を順次バースト駆動させることにより低消費電力化による経済化と高速化を両立させる方法が提案されている(Fig.1)。 光送信方式としては、低閾値MQW-FP-LDを無バイアスでバースト変調 (156Mbps)し、APC制御を行って光出力を安定させる方式が報告されている。この駆動方式は光オフレベルの低減には効果的であるが、伝送速度がGbps程度になると緩和振動などによる出力波形の歪みの影響や、APC制御の安定化などが問題となると考えられる。 本稿では、低消費電力化と高速バースト伝送時に於ける安定した光パルスの送信とを両立させる為のバイアス条件を実験的に検討したので、この結果を報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-08-13
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