チオフェンオリゴマー薄膜の作製と導波路デバイスへの適用

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概要

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π共役系材料は分子内に拡がったπ電子に基づく種々の光・電子機能を有しているため、種々のデバイスヘの適用を目指して広く研究開発が行われている。π共役系材料の中でも、近年はオリゴマーが注目されている。我々はチオフェンオリゴマーの一つであるチオフェン6量体(6t)に着目し、研究を進めている。この6Tは分子量が一定で分散がないので、均一性、結晶性に優れており、光学的にも比較的鋭い吸収端と良好な透明性を有している。しかも、その導電性や非線形光学特性においてポリチオフェンに近い特性を有しているため、π共役高分子の良いモデルと考えられる材料である。さらに、6Tは真空蒸着が可能であることからプロセス的にも種々の制御が可能となる。実際に、我々はこの6Tを用いて分子線蒸着法による分子配向の制御や、非線形光学特性の向上、など種々の物性についての評価やFET動作、電界変調デバイスの作製について報告してきている。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-09-18

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