バランスド・メッシュ法によるクロックスキュー低減化法

概要

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従来のクロックスキュー制御手法は、1)クロックネットの配線長の制御による手法(Balanced tree Method: BTM)、2)大型のクロックドライバによりチップ内FFを一括駆動する手法(Fixed-Mesh Method: FMM)[3]、のふたつに大きく分けられる。BTMは、スキューは小さくなるものの、迂回配線が生じたり、ドライバセルの挿入によりFFの配置が崩れるなどの問題がある。一方、FMMでは、配線が簡単で使用トラックが少なくて済む利点がある一万、スキュ一見積りの誤差が大きく、過剰な配線が生じる傾向がある。実際、[3]ではチップの消費電力の40%がクロックで消費されている。本報告では、BTMとFMMの長所を取り入れた手法として、バランスド・メッシュ法(Balanced-Mesh Method: BMM)を提案する(図一)。BMMでは、FF数と面積に応じた単位領域毎に環状配線を行い、その領域間は等遅延または最小遅延配線を行なう。環状配線領域の成立条件あシミュレーションにより決定し、FF数と面積に適したクロックドライバセルを使用する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-09-18