ネパール・カトマンズ盆地の基盤地形 : 重力によるヒマラヤ構造盆地の探査例
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概要
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第四紀の湖成堆積物が厚く堆積するネパール・カトマンズ盆地の基盤地形を明らかにするために重力探査をおこなった。112の点における重力測定から重力異常図を作成し,さらに,2本の断面における深度計算に基づいて基盤深度図を作成した。基盤最深部の現在の地表面からの深さは,650mをややこえる程度と推定される。盆地中央部には,顕著な基盤の谷状地形が2本検出された。これらの基盤の谷状地形は,鮮新世〜更新世に現在のカトマンズ盆地付近を南南西に流れていたと推定される古バグマティ河(Hagen, 1968)の化石谷の一部ではないかと考えられる。
- 1980-06-30
著者
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丸尾 祐治
Dept. Of Marine Science Ryukyu Univ.
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森林 成生
Geophysical Section, Nikko Exploration and Development Co., Ltd.
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森林 成生
Geophysical Section Nikko Exploration And Development Co. Ltd.