多段接続された非線形PLLの応答特性
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概要
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我が国では高精度の基準クロック周波数を、供給ルートの経由局で再生中継して全局に供給し、ディジタル網全体の同期化を図っている。経由局では、供給ルートの途中で擾乱が混入する。その影響を抑え、下位局に安定した高精度のクロックを供給するために、非線形型(アナログPLL)又は線形型(ディジタルPLL)の位相制御装置(PLL)を多段に接続させ再生中継を行っている。しかしながら、クロックの切替工事や故障に伴う自動切替などにより、位相跳躍が発生した際、多段接続されたPLLの過渡応答特性により、想定以上の位相変動量が発生することが判明した。本稿では、多段接続された非線形型(アナログ)PLLの過渡応答特性によるクロック品質への影響についてのシミュレーション結果及び実験結果を報告する。
- 1995-09-05
著者
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