FLEX方式用べースバンドフィルタに関する一検討
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概要
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FLEX方式では, 伝送速度(1600/3200/6400bps)および変調方式(2FSK/4FSK)が可変であり, 2つのシンボルレート(1600/3200sps)が規定されている. 雑音帯域幅を最小化するため, 直交検波後のLPFの通過帯域幅をシンボルレートによって変更することが望ましい. しかし, 直交検波後のLPFがアナログ回路の場合, このLPFは3200spsに合わせて設計しなければならない. このため, 1600spsでは, より雑音の影響を受けやすく, ビット誤り率(BER)が劣化する. 従来, 検波後のLPFの後コンパレータで2値化し, 再びシンボルレートによって帯域を変更する移動平均型のデジタルLPFを用いて, BERの劣化を軽減していた. 本稿では, コンパレータ出力の信号成分(矩形波)が基本周波数の奇数倍周波数成分の和であることに着目して, CIC(Cascaded Integrator Comb)フィルタをコンパレート後のLPFに適用することを提案し, 計算機シミュレーションによってBER特性を改善でき, さらにその回路規模を削減できることを明らかにしたので報告する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-08-13
著者
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