漏気検出への超音波センサの利用
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概要
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化学プラント、原子力発電施設など、高圧流体を扱う施設では、配管の破断や接合部のゆるみなどによる流体の漏洩検出は、事故防止のための重要課題の一つとなっている。漏洩検出には、漏洩流体の種類を感知するセンサを利用する方法や、内部の圧力や温度の変化を監視する方法など、さまざまな方法が考えられるが、このほかに漏洩部分から発生する音を検出する方法が考えられる。この方法は、配管が多数入り組んで存在する場合や発生源が移動する場合などに、比較的少ないセンサ数で高速な漏洩検知を行うことが期待できる。この場合、相対的に発生音響パワーが大きい超音波域を利用すると、比較的高感度で位置検出分解能力の高い漏洩検知が可能となる。ここでは、超音波センサを利用した高圧流体の漏洩センシングについて、幾つか例を示す。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-08-13