ATM LAN上でのTCP/IPによるバーストデータ転送とそのトラヒック制御に関する検討

概要

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端末系機器の高性能化・高機能化・マルチメディア化に伴い、LANも従来の媒体共有型から、転送形態・サービスに柔軟性のある交換型へと移り変わりつつある。その中でも、B-ISDNとのシームレス接続の可能なATM LANが今後の主流となることが有力視されATMフォーラム等で活発に議論されている。これらの場では、プロトコルの議論と並行して、ATM LAN上で提供されるサービス及びネットワークに対する要求条件に関する議論も活発化している。このような中で、ATM LAN上で提供される代表的なサービス例としてIPの透過的転送が考えられる。これに対する方式の検討としては、ATMフォーラム及びIETFでのLANエミュレーション、IP over ATMがあるが、これらの検討の動機としては、現在最も普及していると思われるプロトコルであるTCP/IPの利用ニーズが今後も継続して存在すると考えられることにある。一方、ネットワークの分散化に伴いファイル転送等の大量データを高速に転送しようとするニーズは今後ますます強くなると考えられる。ATM通信方式では、このようなバーストデータの転送を行った場合、ネットワーク内のセル廃棄について配慮を払わなければならない。本文では、これら2つのニーズに対応するためにATM LANにおいてTCP/IPを用いたバーストデータ転送を効率的に行うためのトラヒック制御について検討する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-09-26

ATM LAN上でのTCP/IPによるバーストデータ転送とそのトラヒック制御に関する検討

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