通信システムの累積不良時間確率分布に関する過渡解析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
通信システムの品質評価においては、従来、観測時間が不良状態(通信システムが所望の動作を行なえない状態)の発生間隔に対して十分長いという条件の下で、不良状態が発生する確率を品質評価尺度としてきた。一方、ユーザの立場、品質管理の立場からは、一般にこの条件を満足する程度に長い観測を行なうことは難しい。従って、比較的短い観測時間内で不良状態が発生する度合いを評価することが重要な課題となっている。この課題に対して、一定観測時間の下でシステムが不良状態にいる累積時間の確率分布を品質尺度とし、分布関数のラプラス変換を求める方法及び近似計算法が提案されている。本稿では、求める分布の密度関数が満足する微分方程式を導出し、システムのとる品質状態の数が2の場合について、グリーン関数を用いて陽に密度関数を求めた。この結果、状態数2のシステムに関してユーザあるいは品質管理の観点からの品質評価を可能にした。
- 1994-09-26
著者
関連論文
- 通信システムの累積不良時間確率分布に関する過渡解析
- 太陽電池を用いた電源システムの信頼性評価法 : 累積故障時間評価への数値的アプローチ
- B-11-12 AMFにおける国際マルチメディアネットワークのトポロジに関する検討
- 情報量統計を用いたインターネットトラヒック変動の分析
- 通信システムの信頼性保証のための累積故障時間評価法の検討