マルチタスク交換ソフトウエアにおけるフアイルアクセス制御の一検討と評価
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概要
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マルチタスク環境下で走行する交換機においてシステムを保守・運用する為に、補助記憶装置に対して各種データのアクセスを行う必要がある。発生する要求に対しタスクの優先度・アクセス時間を考慮することによりファイルアクセスの効率化が行われてきた。ファイルアクセスは、データを幾つかのアクセス単位に分割してアクセスを行い実行中の処理が終了しない限り次のアクセス処理は到着しない。従って一つのファイルアクセスであれば、アクセス処理での待ち合わせはない。しかし、複数のタスクがファイルアクセスを行っているときに後方タスクがアクセスを行えばファイルアクセス競合が発生する。この競合中のモデルは厳密にはM/G/1等の待ち行列では表現でさない。本稿では、この状態が、M/G/1モデルに従うと仮定することにより、リアルタイム性が要求される後方タスクが、ある一定のレスポンスタイムを確保する方法をファイルアクセス時間を操作すること(タスクレベル以外の操作)により試み、実際のシステムで測定した値と比較評価する。
- 1994-09-26