マイクロ波曝露のコーナ近傍人体モデルのSA
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概要
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無線周波数の電磁界曝露による全身の平均比吸収率(SAR)は、VHF以下と10GHz以上のマイクロ波では、それぞれ波動論と幾何光学を用いた3次元モデル計算で求められ、その中間の準マイクロ波帯では波動論を用いた2次元円柱モデル計算で推定されている。最近のように、コンピュータの性能や数値計算法が発達しても、準マイクロ波帯の3次元モデル計算は不可能である。それは、波長に比較して人体長が非常に大きいからである。近年、準マイク口波帯の利用が高まっている。しかし、この周波数帯については、人体モデルが自由空間中に置かれた場合を除く条件、例えば壁の存在などにおける全身平均SARの特性はほとんど明らかにされていない。著者らは先に、導体壁近傍の無限長円柱人体モデルのTEマイクロ波曝露のみに生じる異常吸収特性を示した。さらに、導体コーナの場合の吸収特性についで検討してきた。本稿では、導体コーナ近傍へ置かれた2次元人体モデルのTEマイクロ波曝露の局所SARと平均SARを、FD-TD法を用いて計算している。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-09-26
著者
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鍬野 秀三
日本大学 工学部
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國分 欽智
日本大学 工学部
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國分 欽智
日本大学工学部電気電子工学科
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北出 竜也
株式会社日本コンピュータ研究所
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北出 竜也
日本大学 工学部
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国分 欽智
日本大学工学部
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