CMAアダプティブアレイにおけるウェイト初期値の選択に関する考察
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概要
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CMAアダプティブアレイを用いて干渉性妨害波を抑圧する場合に,到来波のうち最も電力の大きい波を捕捉せずに,電力の小さい波を捕捉してしまう問題が指摘されている.到来波が2波の場合,システムの出力のうち電力の小さい波の成分が1/3以下となるようにウェイト初期値を設定した場合には、必ず電力の大きい波を捕捉することが可能であるが,実際にはそれぞれの波の電力も到来方向も未知であるため,これは困難である.そこで本報告では,無指向性のパタン(アレイのうち1素子以外のウェイトをゼロとする)から出発し,到来波の出力電力値によって収束先がどう変わるかを数値的に求め,常に電力の大きい波を捕捉するためのウェイト初期値の大きさの選択方法について考察する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-09-26
著者
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