反転強度光スペクトル拡散を用いるDOS-CDMA無線ハイウェイの提案
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概要
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近年,低損失性と広帯域性に優れる光ファイバネットワークをマイクロ波,ミリ波無線信号の伝送媒体として用いる無線通信と光通信の融合ネットワークに関する研究が行われている.このような無線ハイウェイネットワークの実現のために,無線信号の光アクセス方式として無線周波数帯域に対する独立性が高く,無線基地局間の同期を必要としないCDMAパス型の適用を検討している.文敵[2]で報告したDOS(Direct Optical Switching)CDMAでは強度変調/直接検波方式にM系列などの通常のPN拡散符号を適用できるものの,伝送される光信号において符号の負極性部分で光電力を零とするため,受信側で帯域フィルタによって無線信号を復調するのに無線信号の帯域幅,搬送周波数と符号系列の周期間に拘束条件が生じ,また信号光電力がレーザ光電力のほぼ半分に減少するという問題があった.そこで本報告では,PN系列の全区間で光信号を伝送できる光スイッチを用いた光スペクトル拡散器(反転強度光スペクトル拡散)を用いるDOS-CDMA無線ハイウェイを提案する.本システムの受信機には文献[2]で提案した光反転分岐器とバランスドミキサ光検波器を組み合わせて構成する逆拡散器をそのまま使用でき,加えて従来問題であった無線信号の帯域幅,搬送周波数と符号系列の周期間に課せられた条件を回避可能となる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-09-18
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