拘束条件を満たす一般領域の抽出をするバルーンオペレータの位置初期化
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概要
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画像認識の分野において、ある特定の拘束条件を満たす領域のみを抽出することにはいくつかの困難な問題が伴う。多くの場合カメラのパラメータやカメラと対象物の距離が未知であり、領域分割には誤りが含まれている。その原因は、形状拘束や方向抱束などの大局的な情報を利用していないからであり、本研究ではそれを知識として与える事によって解消する事を考える。そこで、入力画像上に抽出対象に比べて十分に小さく、領域境界に接触すると柔軟に変形する風船のようなモデル(バルーン・オペレータ)を配置し、それを徐々に膨らませて領域の抽出を行うという方法を提案した。バルーンオペレータの特徴は、定性的な形状・方向を維持しながら膨張すること、予め定められた停止条件を満たすと膨張を停止すること、膨張の過程でノイズ除去が行えること、領城の境界に接触すると局所的に変形が可能であること、境界のギャップをなくすこと、相対的・大局的な方向の検証をおこなうことである。また、複雑な領域の抽出を行う場合、単一のバルーンオペレ一タで全体を抽出するのではなく、複数のバルーンオペレータを用いて抽出を行い、その結果を統合することによって実現する。本論文では複数のバルーンオペレータの位置の初期化について詳しく述べる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-09-18
著者
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