衛星搭載電力増幅器の非線形補償方式とその改善効果
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概要
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衛星搭載用電力増幅器として、高効率特性のTWTAが用いられてきたが、その入出力特性は比較的大きな非線形を示し、飽和入力以降では出力レベルが低下する特徴がある。一方、広帯域で線形性の優れたFETを用いたSSPAが出現してきたことから、L〜C帯ではTWTAに代わってSSPAが用いられるようになってきている。しかし、今後もKu〜Ka帯では、電力効率の優れたTWTAが使用されていくと考えられる。衛星搭載用マイクロ波帯電力増幅器(MPA)は、電力効率が高く線形性の優れた入出力特性が要求される。そのため、近年、MPAの非線形性を補償したLTWTA(Linearized TWTA)やLSSPA(Linearized SSPA)の採用が進んでいる。本稿では、これまでに開発されてきた衛星搭載用非線形補償回路(On-board linearizer)について概説し、衛星回線特性に対する改善効果について検討する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-09-18
著者
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