The Application of the VLF-MT Survey to Volcanic Structure : The Structure and Origin of Conical Hills on Nirasaki Mudflow, Japan
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概要
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山梨県の八ヶ岳の南西麓に分布する韮崎火砕流台地上の小円丘の構造を調べるためにVLF探査を実施した。調査地域は小円丘の1つである新府城で、露頭が存在しない。50mの測点間隔で側線に沿って、見掛け比抵抗、位相角、電場強度、磁場強度を測定した。VLFデータを2層構造と仮定して、位相角分布と比抵抗分布から求めたモデルに従って解析し、以下の結果を得た。上位層は700から1000Ωmの比抵抗を有する小円丘を構成する層で、下位層は250Ωm程度の比抵抗の韮崎台地を形成する層である。下位層は台地を形成する凝灰角礫岩である。上位層は比抵抗からみて凝灰角礫岩であろうと考えられる。また、小円丘の頂部の北部に岩脈と推定される高比低抗都がみられる。これらの構造は新府城が泥流丘よりもむしろ小規模な火山として形成されたものであることを示唆する。
- 1996-12-10