自律協調型分散システムにおける負荷分散方法
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概要
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コンピュータシステムにおける負荷分散方法は従来から研究されており, これまでにさまざまなアルゴリズムが提案されてきた.従来の負荷分散方法には, 大きく分けて次の方法があった.1.ノード間で負荷情報を交換し要求呼移送を行うことにより各ノードの負荷をバランスさせる方法.2.システム内の負荷分散スケジューラが各ノードの負荷状態を把握し, 各ノードの負荷がバランスするように要求呼を割り当てる方法.これに対し, 本論文では, 各ノードが自身の判断により非同期に動作することによりシステム全体が協調する自律協調型分散システムにおける負荷分散方法を提案する.提案方法は, スケジューラが不要であり, ノード間で負荷情報を交換せず, また要求呼移送を行わないことを特徴とする.シミュレーションによる評価の結果, 提案負荷分散方法が, 各ノードの性能が均一なシステムおよび各ノードの性能が不均一なシステムに適用可能であり, (1)各ノードの性能が均一なシステムにおいては, 従来の負荷分散方法に比べて高負荷時に平均応答時間がより小さくなること, (2)各ノードの性能が不均一なシステムにおいては, ノード内での処理がCPU処理のみの場合でなくCPU処理とIO処理を考慮した場合においても負荷の均衡化が可能であり, 平均応答時間を短縮できることがわかった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-10-25
著者
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