高速公開鍵暗号プロセッサ
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概要
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べき乗剰余演算を実行する0.5μmフルカスタム1チップ高速公開鍵暗号プロセッサを開発し, その評価を行った. 本プロセッサは, べき乗剰余演算の高速化手法である冗長2進法を採用した. 演算部はビットスライスマクロとした. 1024ビットのべき乗剰余演算を最速で50msで実現可能である. 主な特徴は, (1)最大1024ビットまでの任意長の鍵が使用可, (2)演算結果出力前にデータ長読出し可, (3)RSA暗号の秘密鍵を安全に管理するため, 秘密鍵をチップ内の読出し不可能なレジスタに保持可, の3点である. 本プロセッサを搭載したパソコンボードを用いれば, 普及機パソコン上で高速なべき乗剰余演算が可能となる. 更に, TQFPパッケージを用いたことによりPC Card[1]にも搭載可能であり, 個人携帯デバイスとして実現可能である. これらのボート/カードを利用すれば, 近い将来実現されるであろうインターネット上でリアルタイムでかつ, より安全なエレクトロニックコマースを実現するための重要な役割を果たすことが期待される.
- 1997-08-25
著者
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石井 晋司
Nttヒューマンインタフェース研究所
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石井 晋司
Ntt東日本マルチメディア推進部
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山中 喜義
NTTヒューマンインターフェース研究所
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大山 勝一
NTTエレクトロニクス株式会社
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山中 喜義
Nttヒューマンインタフェース研究所
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山中 喜義
Ntt ヒューマンインタフェース研
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