新昇圧方式による共振形定電流出力コンバータの定電流域の広域化
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概要
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本論文は, 共振形定電流出力コンバータの定電流域の拡大と出力抵抗特性の改善を目的としている. まず, 倍電圧整流平滑回路の入力側直列キャパシタを共振用キャパシタに利用した回路のn段接続からなる昇圧回路を考案している. 次に, それが導入された共振電流不連続モード方式のコンバータを提案し, その解析結果を実験により検証している. その結果, 本方式では, 無制御で定電流域が上記の段数nに比例して拡大されると同時に, 出力抵抗特性がn倍に改善されることが明らかになった. n=3の昇圧回路を有する試作回路においては, 負荷抵抗の変化による出力電圧の変化が0Vから240Vの広範囲にわたって直流出力電流がほほ一定の100mAに保たれ, 良好な定電流特性が得られた. なお, この範囲の出力抵抗は約30kΩである. これらの結果は理論値とよく一致することが確認されている.
- 1999-03-25
著者
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