衛星搭載用進行波管の高信頼化とその実証
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概要
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衛星搭載用TWTの高信頼化設計手法を確立し,更にCS-3搭載用TWTを例にとってその高信頼性能の実証結果について述べた.表面被覆含浸形陰極の劣化理論に基づいた陰極電流密度と寿命の関係を用いて,電子銃の集束比と陰極電流密度の最適化を行った.また,同理論に基づいた最適陰極動作温度設定とスクリーニングによってTWTを長寿命・高信頼化する方法を明らかにした.この高信頼化設計を実証するため,温度加速試験により摩耗故障分布を推定し,次いで軌道上の実績データにより偶発故障による故障率を推定した.これらの混合ワイブル分布による解析の結果,7年間の使用予定期間において目標とする故障率1,000fit以下が達成できることを明らかにした.更にこの高信頼化設計によれば,使用期間を10年間としてもその期間中の故障率は1,000fit以下となることも明らかにした.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-12-25
著者
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