バランス駆動方式を用いた高密度光ディスク装置用3軸光ヘッド
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概要
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光ディスクのプレーヤではフォーカシングと共にディスクの偏心と回転むらによって発生するジッタを補正する必要がある.この補正には2軸光ヘッドとメモリを用いた電気的補正方式と光ビームを機械的に制御する3軸光ヘッド方式がある.電気回路を簡略化し,低コストを目指すと,後者が有利である.しかし,従来は対物レンズを傾けることによって,トラックおよびジッタ方向へのレンズ移動を行っており,開口数が0.55と大きいものではレンズ傾きに対して良好な集束特性が得られないため,3軸方式は実現されていなかった.そこで,レンズホルダをゴム材料の平行板バネで保持し,レンズホルダを駆動する磁気回路を工夫してレンズホルダの重心と駆動中心を一致させることにより,軸まわりの回転を抑制し,実効的に3軸方向の並進運動のみを実現する「バランス駆動方式」のアクチュエータを案出し実現した.本方式の光ヘッドを試作し,高密度ディスクの「ハイビジョンLD仕様」準拠のディスクで,MUSE信号SN比=36dB以上を得,良好な画像を確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-02-25
著者
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花木 真一
日本電気株式会社c&c情報研究所
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松井 勉
日本電気株式会社中央研究所
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北原 晋一
日本電気株式会社中央研究所
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山方 英人
日本電気株式会社高度映像メディア開発本部
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花木 真一
日本電気株式会社高度映像メディア開発本部
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花木 真一
日本電気株式会社c&cシステム研究所
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