自己保持型単一モード光ファイバスイッチの構成法 (機構デバイスの新しい展開とその基礎論文小特集)
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概要
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光スイッチは光通信システムの高信頼化や各種光測定機器類の機能拡張に不可欠な光デバイスであり,実用的な光スイッチの実現が望まれている.このため,マイクロマシン技術の応用により小型で高性能な自己保持型単一モード光ファイバスイッチの開発を行った.本論文では,この光ファイバスイッチの光学設計や機構設計条件につき述べると共に,作製したスイッチの諸特性ならびに応用技術例を示す.微小な磁性膜パイプを装着した可動ファイバを永久磁石とソレノイドコイルからなる磁気回路で駆動する構造の1×2自己保持型光スイッチを構成した.試作スイッチは挿入損0.34dB,反射減衰量49dBなどの優れた光学特性をもっている.また,最小駆動電力は15mA×0.6Vであり,動作速度は2ms以下であった.1億回の連続動作や各種の環境試験を実施した結果,破損事故や特性劣化は認められず,高安定で高信頼であった.冗長構成の光送信装置へのスイッチの適用例を示すと共に,本スイッチの構成法がスイッチの高性能化と応用分野の拡大に適することを指摘した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-11-25
著者
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