小形磁気ディスク装置の高精度ヘッド位置決め制御系の検討
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概要
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セクタサーボ方式を使用する小形磁気ディスク装置のトラック位置決め制御系に,H_∞制御器と適応フィルタ理論に基づくフィードフォワード補償器を採用することにより,高トラック密度化を実現した.H_∞制御理論を適用するに際し,制御対象の入力側外乱を考慮した拡大系を構成し,特定周波数領域の外乱に着目した閉ループ伝達関数の形状整形を検討した.更に,位置誤差の回転同期成分を低減するために,適応FIRフィルタによるフィードフォワード補償器を設計した.主ループを前述の制御系としてフィードフォワード補償器と組み合わせ2.5インチHDDでヘッド位置決め制御実験を行った.その結果,H_∞制御器だけの場合に比較し,ヘッド位置決め誤差が約15%改善できることがわかった.本方式により位置決め誤差±0.15μm以下が達成できた.この値は,トラック密度319トラック/mm(8100TPI)に相当する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-12-25
著者
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