区間評定データの順序構造分析
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概要
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評定尺度データのアンケート調査法はデータの信頼性が比較的高いことや処理が簡便であることから有効に活用されている.評定尺度データの構造分析法として意味構造分析法(SS分析法:Semantic Structure Analysis)が提案されている.このSS分析法は,項目の順序に着目し,項目の順序構造から人間の行動や心理的側面を解釈する手法である.従来の評定尺度データのアンケート調査法においては離散的な一定点で評定させる場合が多い.しかし,アンケート項目の中には,評定者が離散的な一定点を確信することが困難なものも存在する.そこで,本論文では,離散的な一定点で評定させる定点評定ではなく,評定尺度上のある範囲で評定させる区間評定に対して,項目間の順序性に着目した構造分析法を提案する.そのために,区間評定データから新たに2項目間の評定値の差を定量化し,順序性に関する指標として逆順序評定率,ならびに順序性係数を定義する.そして,本論文で提案する手法は,SS分析法の拡張型であることを示す.更に,構造分析法では項目群の順序構造グラフを構築する.この順序構造グラフの構築方法を示し,実例を通して活用方法を述べる.
- 1994-12-25
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