学習評価のための適応型逐次検定
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概要
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本論文では,能力テストの一方法として,適応型逐次検定を提案する.能力テストは,(1)受検者の学習水準と隔たった問題が多数含まれ,受検意欲をそぐ,(2)検定精度を確保するために問題数が多くなり,受検負荷が大きい,などの問題点を抱えている.これらを解決するために,結果が正誤で判定されるテスト項目をあらかじめプールしておき,この中からコンピュータにより選択出題するシステムを考え,その検定法として,多重並立仮説の場合に拡張した逐次検定を,テスト項目の選択法として,適応型選択を,提案する.本検定方式では,プールするテスト項目には,学習水準別の正答率だけが付与される.シミュレーションによる測定では,固定出題型に比べ,出題数は半減し,受検負荷が少なく,実用的な検定方式であることが確認できた.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-11-25