使用済燃料からのチェレンコフ光の定量化と BWR 燃料への適用
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概要
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国際原子力機関では軽水炉に対する保障措置の手段として燃料貯蔵プールに保管されている使用済燃料集合体からのチェレンコフ光を検認しており,このチェレンコフ光を通常照明下で観測できる装置の開発が行われている.これら装置の性能や適用範囲を評価するには,使用済燃料集合体からのチェレンコフ発光量が必要となるが,発光量は,使用済燃料が放出するγ線に依存する.そこでγ線エネルギーちチェレンコフ発光量の関係をモンテカルロシミュレーションで,モデル燃料のγ線放出核種含有量をORIGEN-2コードで求め,これらの結果に基づいてチェレンコフ発光量を簡便に求めるための近似式を導出した.更に,近似式をBWR使用済燃料に適用するために,チェレンコフ発光領域のモデル化を行い発光量を求めた.計算値と実測値はよく一致し,近似式およびモデルの妥当性が確認できた.この結果は,装置性能評価ばかりでなく,チェレンコフ光による燃焼度測定の可能性をもつ.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-04-25
著者
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