CCDイメージセンサによる通信ケーブルの微小亀裂検出
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概要
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電線の絶縁被覆に使用されている発泡ポリエチレン(PE)は, 紫外線の長期照射や温湿度の上昇などの劣化要因が重なると, 状態変化(酸化劣化)を起こす場合がある.その結果, 被覆表面上に発生した亀裂は, 電線の絶縁性や伝送品質を低下させる一因になっている.本論文は, 屋外に敷設された通信ケーブル心線を被測定物とし, その絶縁被覆表面に発生した微小亀裂を簡易かつ非破壊に検出する方法について検討したもので, 光切断法を応用し, 亀裂を陰影としてとらえる光学系と, 検出信号中から亀裂の存在, およびその幅を検出する信号処理方法について述べている.発光素子に普通光源, 受光素子に1次元CCDラインセンサを用いたイメージセンサを試作し, 同測定信号に対する波形解析を駆使した結果, 現用の通信ケーブル心線上に発生した幅10μm程度の亀裂まで検出可能なことを確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-07-25
著者
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