符号化音声品質の客観評価におけるひずみ尺度の独立性の検討
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概要
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これまで我々が符号化音声の品質評価の客観評価に用いてきた, 微分スペクトルひずみ, 位相ひずみ, 波形ひずみ, ケプストラム距離, 不協和度の五つのひずみ尺度の独立性を因子分析法によって調べた。その結果, 前記のひずみ尺度は2因子で構成されること, すなわち, 第1因子はケプストラム距離, 不協和度, 波形ひずみで構成され, 第2因子は位相ひずみと微分スペクトルひずみによって構成されることを見た。MOSの予測モデルとして重線形回帰モデルをとった場合, 第1因子を代表するひずみ尺度としてケプストラム距離, 第2因子を代表するひずみ尺度として微分スペクトルひずみをとる組合せが予測精度が最も良かった。心理的品質因子と物理的ひずみ因子の対応を調べたところ, 物理的第l因子は「明りょう性」と, 第2因子は「かん高さ」と関係づけられた。また, 今後の低ビットレートの符号化音声品質予測における微分スペクトルひずみの重要性が示唆された。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-01-25
著者
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