ディジタルVTRにおける高速再生方式

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概要

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民生用ディジタルVTRでは,1フィールドの映像信号を複数のトラックに記録しているため,トラックを横切って再生する高速再生時においてスムーズな映像信号を再生するのが困難である.本論文では,良好な高速再生を実現するために,ヘッド走査軌跡の改善,高速再生用誤り制御方式と高速再生用データ符号化方式とを検討する.ベースバンド記録VTRにおいては,整数倍速時に画面の固定位置が再生されない問題を解決するため,ドラム回転数を変化させる方式を検討し,回転数変化率と画像周期性との関係式を求める.また,高速再生時は,誤り訂正符号のうちC1符号しか再生できなくなるが,ビットストリーム記録VTRのように高速再生用データエリアを設ける場合は,C3符号を付加して誤り訂正能力を改善できることを示す.更に,高速再生用データ符号化方式として,再量子符号化と2分割符号化を提案し,画像シミュレーションによりその有効性を確認する.
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-09-25

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