複雑な誤りモードをもつ記憶装置向け誤り訂正符号と復号法(符号理論)
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概要
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本論文では,複雑な誤りモードをもつ記憶装置に適した誤り訂正符号を提案し,その性能について検討する.提案符号はIntegrated Interleaving ECC [3]を一般化したもので,最初のレベルでは従来と同じ符号化を行うが,より高次のレベルで符号化を行うに従って,単一に発生するバースト誤りに対してより高い訂正能力をもつ.また効率的な符号化を行っているので検査シンボルのオーバヘッドも小さい.これらの特徴は複雑な誤りモードをもつ記憶装置に対して有効に用いることができる.これまで復号特性の解析には,誤り源をモデル化して通信路モデルを用いるのが一般的だったが,複雑な誤りモードを適切に扱うため,最初の誤り訂正とRereadを行った後の誤りの個数の確率分布をモデル化して用いることとした.その結果,提案符号の有効性が示された.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-08-01
著者
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田村 哲也
日本アイ・ビー・エム株式会社東京基礎研究所
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杉山 潤
日本アイ・ビー・エム(株) 東京基礎研究所
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ハスナー マーチン
IBMアルマデン研究センター
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マーチン ハスナー
Ibmアルマデン研究センター
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