一般化された任意電力分配ラットレース回路
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概要
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ラットレース回路は中心周波数での長さが1/4波長の奇数倍の4個の構成伝送線路部からなり,そのうちの1個が他の3個に比べて1/2波長の奇数倍だけ異なるように構成される.特に3個の1/4波長線路と1個の3/4波長線路からなるリング線路部の全長が3/2波長の回路が基本回路として最も広く利用されている.本論文では,任意電力分配ラットレース回路の一般的構成条件を明らかにすることを目的として,任意の長さと特性アドミタンスをもつ伝送線路で構成された1軸対称の回路を扱い,整合条件と電力分配比から決まる各線路部のアドミタンス値と電気長との関係を導出した.その結果,リング長が1/2波長より長ければ回路設計が原理的に可能で,1波長以上の回路では任意の電力分配比を設計できること,およびリング長が一定の場合ある任意の電力分配比に対して各線路回の長さとアドミタンス値の選び方に自由度があることなどがわかった.更に,実用的観点から上記の結果を用いて回路の小形化や適度なアドミタンス値の線路で不等分配の大きな回路の設計が可能となることも示した.また,実験により理論結果の妥当性も確認している.
- 1993-04-25
論文 | ランダム
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