計算機合成2位相ホログラムにおける再生像の改善
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概要
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本論文では,バイナリホログラムの中で回折効率の高い計算機合成2位相ホログラム(Double Phase Hologram, DPH)に注目し,その再生像の改善を試みた.DPHにおいては,特有のノイズ(パリティノイズ)が発生し,再生像において強度の差が生じる.(a)error-reductionアルゴリズムを用いることによって,量子化ノイズとスペックルノイズは減少させることは可能だが,回折効率の増加は得ることができなかった.ここで,新たに(b)input-outputアルゴリズムを適用することにより,この問題点を解消し,また,(a)と(b)を組み合わせたアルゴリズム(c)により,2サブセルのDPHにおいても良好な再生像を得ることが可能となった.筆者らは,まずDPHと(a)と(b)のアルゴリズムについて簡単に論じ,次に(a)と(b)および(c)を適用したホログラムを作成し,シミュレーションおよび光学実験行い,本手法の有効性を確かめた.
- 1996-12-25
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