2次元ダイナミックパターンの発生とその応用
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概要
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2枚の空間光変調素子(SLM)が互いに結合している光フィードバック回路における空間パターン形成と、そのパターンの空間周波数の変化について調べた。SLMの非線形な入出力特性などのコントロール変数を変化させると形成されるパターンの空間周波数が変化する。パターン形成のメカニズムを明らかにするために、SLMの非線形な入出力特性、信号の拡散、フィードバック経路の光の回折効果などを考慮した理論モデルを提案し、パターン変化の現象の理論的な説明を行った。これらの現象を用いて、適応的な光学システムへの応用を示した。その一例として、自己形成された縞状のパターンを回折格子として利用することで、ビームの方向制御が可能であることをしめした。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-10-14