Split Chip DLLに於ける同期追跡性能の理論解析
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概要
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スペクトル拡散通信用同期追跡回路の一つに、DLL(Delay Lock Loop)がある。汎用的なDLLは、受信信号に1チップ位相の異なる2つの参照用PN(Pseudo Noise)符号を乗積して時間軸の異なる相関特性を作り出し、これらを合成した遅延弁別特性にてループを駆動している。しかしながら、このように複数の参照用PN符号を用いるDLLでは、参照用PN符号間の位相差が雑音を誘発し、他回路へ影響を及ぼすという問題がある。これに対して本稿では、IC化に適したDLLとして、Split Chip DLLを提案すると共に、Split Chip DLLに於ける信号成分電力、並びに雑音成分電力を理論解析し、汎用DLLと追跡性能を比較する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-09-17