フォトニック結晶ファイバおよびホーリーファイバの開発動向
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概要
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フォトニック結晶ファイバおよびホーリーファイバは、光ファイバに空孔を導入し、それによって従来の光ファイバにはなかった機能を実現する技術である。新たに実現される機能として、大きな波長分散、小さな実効コア断面積、広帯域単一モード動作、フォトニックバンドギャップによる空孔コアへの光導波、が挙げられる。一方、実用化に向けての課題の一つには伝送損失の低減がある。筆者らは、低い伝送損失を実現する構造として、高屈折率コアと数個の空孔で構成される空孔付加型ファイバ(HALF)を提案・作製した。その結果、従来の光ファイバと同程度に低い0.41dB/kmの伝送損失と、従来技術では実現困難な+35ps/nm/kmの波長分散を波長1550nmにおいて実現した。また、損失のモデル化の結果、空孔における光パワーの比率の低減と線引条件の最適化が低損失化にとって重要であるとの知見が得られた。
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-12-07
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