レーザフォーミングを適用したリレー接点バネの変位制御
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概要
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超小型のメカニカルリレーを実現するため,レーザを用いてリレー接点バネの変位を非接触で調整する技術を開発した。IT関連のメカニカルリレーがますます小型化する中,スプリングバックの影響を受けないレーザフォーミングを適用した非接触曲げ加工のニーズが高まっている。しかし,メカニカルリレーに使われる銅系の接点バネは熱伝導率が高く,板厚が非常に薄いため,繰り返しレーザを照射すると残留応力の影響を受けて,曲げ制御が困難になり,他に表面が溶融するなどの問題が発生する。そこで,スプリングバックの影響を受けないレーザフォーミングの利点を活かして,変位量の計測とレーザのビームパスの位置制御を繰り返す手法を適用した。この結果,少ない照射回数で,表面に溶融のない接点バネの変位制御を実現した。これにより,非接触調整にレーザフォーミングを適用することが可能となる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-02-08