形状変化を伴わない屈折率グレーティングによる有機色素DFBレーザ作用

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概要

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我々は表面の形状変化を伴わない屈折率回析格子を用いた有機色素DFBレーザ素子を作製し, 光励起におけるレーザ作用について検討した.形状変化を伴わない小さな相対屈折率の回折格子でもDFBレーザの回折格子として十分作用し, レーザ発振にいたる事がわかった.DCMをレーザ色素として用いた場合, 発振波長596nm, 半値幅1.6nm, しきい値800kW/cm^2であった.この屈折率回折格子を用いた有機半導体DFBレーザは, 形状変化を伴わないため, 回折格子表面がフラットであり, 電流駆動のためにOLEDを発光機構に用いる場合に優位性がある.しかし, 今回作製した素子は, 2次回折条件を利用したこと, 回折格子の相対屈折率が小さいこと, による低結合係数のため, レーザ発振しきい値は高く, 低しきい値レーザとはならなかった.また, 結合係数の小ささに由来する低フィードバックのため自然放出光のバックグランドも観測された.
社団法人電子情報通信学会の論文
2000-10-20

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