希土類ドープ結晶の非線形分光と応用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
不均一に拡がった吸収線を持つ媒質では、周波数多重光記録が可能である。特に低温における希土類ドープ結晶を用いた場合、不均一拡がり(10GHz)に比べ、均一拡がり(1kHz)が極端に狭いため、10^9ビット程度の超高密度記録が期待できる。本小論では、EuイオンをドープしたY_2SiO_5結晶を例にとって、その線形および非線形分光学的特性を評価し、その応用として、時間領域(フォトンエコーメモリ)と周波数領域(ホールバーニングメモリ)の光情報記録の実施例を述べる。特に後者の例として周波数掃引しながら動画を結晶内に記録するホログラフィック動画記録を紹介し、その時間分解能に関して議論する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-10-28