離散事象システムにおける共有資源制御のための分散制御手法
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概要
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離散事象システムは、大規模で複雑になりつつあり、複数の工程が共有資源を取り合う競合問題、デッドロック問題を内包している。これに対しシステム内の工程進行に着目し、共有資源利用において、競合関係に無ければ任意に進行させ、競合関係にあるもののみ競合調停を行い、局所的順序を決定することにより問題の解決を図る手法が提案されている。しかし、最近は制御系の分散化が進んできており、分散化された制御系でこの手法の応用が望まれる。そこで、工程情報と作業進捗を被作業体にもたせ、使用予定近傍で共有資源に使用要求を送り、その資源が関連する他の資源と連携して競合調停を行い、あわせて、リレー式に問い合わせを行いデッドロックを回避することにより、分散制御系において共有資源制御を実現する手法を提案する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-01-22
著者
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