ストローク幅に着目した閾値可変型手書き宛名の切出し・認識アルゴリズム
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概要
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手書き郵便宛名を高精度に認識するには, 切出しの高精度化が重要な問題になっている. 従来, 郵便宛名を切出す手法には切出し・認識・後処理を組み合わせた方法が主に報告されているが, その殆どの場合, 単一の筆記具によって書かれた文字を対象としている。そのため, 射影ヒストグラムから文字の切出し候補位置を決定する際に固定閾値が用いられている. しかし, 年賀状のような郵便宛名には, 様々なストローク幅の文字が存在し, これらの方法をそのまま適用するには限界があると考えられる. 本稿では, 宛名のイメージ情報からストローク幅を推定し, 射影ヒストグラムから文字の切出し候補位置を決定する際にそれを用いて閾値を変化させる閾値可変型切出し法を提案する. 提案法を用いて, 郵政研究所が配布した郵便宛名データを対象に認識実験を行い89.4%以上の正解率を得た. 本稿では提案法及びそれを用いた認識実験を中心に報告する.
- 1995-09-28
著者
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