RSA暗号の処理に必要なべき乗剰余算を高速化する方法を提案する. 法nは素因数分解が困難であるが, n-1,n-2はそうではないことを利用する. 提案法の根拠はn-1,n-2を法とする剰余からnを法とする剰余を構成できること, また前の2つの剰余は中国剰余定理を使えば比較的高速に計算できることである.