日本語と英語の発話音声に対する時間特性の比較分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
世界中の言語は, 一般的に分節的な時間構造に基づき2つの型に分類される. 第1の型は"syllable-timed"と呼ばれ, 日本語はこの型に分類されるが, この型の言語では音節の持続時間において規則的なパターンが現れる. それに対して第2の型は"stress-timed"と呼ばれ, 英語はこの型に分類されるが, この型の言語では音節の持続時間は大きく変化する. 本研究では, 日本語のように理論的には等時性があるはずの言語においても, その音節ならびにモーラの持続時間が英語のように大きく変化することを, 音節およびモーラの持続時間の測定, ならびに変調スペクトル分析という2つの客観的手法によって示した. 時間構造における両言語の類似性は, 音声生成・知覚における生理学的な機構固有の時間特性を反映するものであり, あらゆる言語に共通するものと考えられる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-06-19
著者
-
荒井 隆行
International Computer Science Institute
-
荒井 隆行
上智大・理工
-
GREENBERG Steven
International Computer Science Institute
-
Greenberg S
International Computer Sci. Inst. California Usa
関連論文
- 電磁オシログラフ(音の博物館)
- 雑音・残響下における科学技術英語の学習教材の開発(音声・言語・音響教育,一般)
- 小特集「誌上ビギナーズセミナー」にあたって(誌上ビギナーズセミナー)
- 雑音・残響下における発話の音響的特徴の話者変動(言語獲得・学習,合成,生成,韻律,一般)
- 波動音響シミュレータによる指向性の精度検証
- 日立シビックセンター科学館(音の博物館)
- 日本語母語話者成人と発達性構音障害児の摩擦音知覚における音響的手がかり(聴覚・音声・言語とその障害,一般)
- s/の口蓋化構音の音響的及び聴覚的キューに関する研究
- 音バリアフリーの現状と課題
- 電気残響可変システムを付加したホールにおける定常部抑圧処理の評価 : 音声明瞭度改善のための前処理の実環境導入へむけて
- 残響環境における音声明瞭度の改善のための前処理 : 高齢者を対象とした音声定常部抑圧処理の効果
- 音韻・韻律情報を用いた両耳融合聴課題に関する検討(言語獲得・学習,合成,生成,韻律,一般)
- 連載企画「音の博物館」を終えるにあたって(音の博物館)
- 母音のエネルギー定常部抑圧による高齢者に対する音節強調の検討
- スペクトル包絡の操作による開鼻声の合成と嗄声の及ぼす影響
- 音声の定常部抑圧の残響に対する効果
- 聴覚障害者のための残響にロバストな音声処理 -変調フィルタの検討-
- 室内音響における聴覚障害者のための音声処理に関する検討
- 定常部抑圧処理による残響環境下の音声強調(ANC・エコーキャンセラー・ノイズキャンセラー/一般)
- 四次元MRIによる発音時の鼻咽腔閉鎖運動の観察 : 鼻咽腔閉鎖パターンと口蓋帆挙筋の動きとの関連の検討(第8回音声言語シンポジウム)
- 四次元MRIによる発音時の鼻咽腔閉鎖運動の観察 : 鼻咽腔閉鎖パターンと口蓋帆挙筋の動きとの関連の検討(Session-4 一般(ポスターセッション),第8回音声言語シンポジウム)
- 四次元MRIによる発音時の鼻咽腔閉鎖運動の観察 : 鼻咽腔閉鎖パターンと口蓋帆挙筋の動きとの関連の検討(Session-4 一般(ポスターセッション),第8回音声言語シンポジウム)
- 小特集「音支援(音バリアフリー)を考える」にあたって
- 定常部抑圧による単音節の子音強調と高齢者への実験
- 言語聴覚士のための音響教育 : 基礎から実用へ(現代のニーズに即した魅力ある音響教育)
- ノイズの変調 Wavelet を用いた音声認識特徴量の選択的利用
- 変調スペクトルの貢献度に基づく音声認識特徴量
- 変調処理による自動音声認識のための頑強な特徴量抽出法 - 変調複素Wavelet変換を用いて -
- 自動音声認識の特徴量抽出への変調Wavelet変換の応用
- 音声コミュニケーションに関わるバリアフリー(音支援(音バリアフリー)を考える)
- 話者情報を担う変調周波数帯の調査 -雑音駆動音声を用いた話者識別知覚実験-
- 音声中の話者情報を担う変調周波数帯の調査
- 発話の困難な障害者のための声質変換・HMM音声合成を用いた日英音声合成システムの構築(音声合成・分析)
- 音声の有声定常部抽出による話者認識(第2報)
- 発話の困難な障害者のための声質変換・HMM音声合成を用いた日英音声合成システムの構築(音声合成・分析)
- 聴取による話者識別における鼻音・口音の非対称性と音響的距離との関連
- 声道の共鳴現象の可視化への試み : 音声科学における音響教育の充実を図る
- OGI 多言語電話音声コーパスにおける日本語自然発話音声の分析
- 日本語と英語の発話音声に対する時間特性の比較分析
- PLPにおける聴覚特性を応用した音声強調の検討
- 日本人ALS患者のための日英バイリンガル音声合成システムの構築
- 日本人ALS患者のための日英バイリンガル音声合成システムの構築
- 声道模型の音源に関する検討 : ホーンスピーカのドライバユニットの応用
- 音声科学の教育における声道模型の有効性に関する検討 - 母音生成におけるPerturbation理論について -
- 変調スペクトルを用いた環境音の分析
- 母音生成に対する音響教育を目的とした声道模型の作成
- 聴覚フィルタの広がりの補償を目的とした臨界帯域圧縮処理の模擬難聴環境下での評価(聴覚・音声・言語とその障害,一般)
- 鼻音化母音におけるフォルマントの周波数シフトとその補償
- 軟らかい素材による軟口蓋を伴う声道の物理模型(ポスターセッション,第10回音声言語シンポジウム)
- 軟らかい素材による軟口蓋を伴う声道の物理模型(ポスターセッション,第10回音声言語シンポジウム)
- 軟らかい素材による軟口蓋を伴う声道の物理模型(ポスターセッション,第10回音声言語シンポジウム)
- 人にやさしい音声の話題
- 浜松科学館(音の博物館)
- 「音声によるバリアフリー」に向けた、公共空間で高齢者が聞き取りやすい拡声音情報の調査
- 単音節による雑音下の個人性知覚
- 雑音・残響環境下の拡声音声に適した発話に関する検討 (音声)
- Q&Aコーナー(コーヒーブレーク)
- 国際交流委員長挨拶(新会長および新委員長の就任挨拶)
- 肺の模型と声道形状を視覚的に捉えられる頭部模型を用いた音響教育教材
- 「より直感に訴える音響教育」を音声科学に取り入れるには
- 雑音・残響環境下の拡声音声に適した発話に関する検討(音声・言語・音響教育,一般)
- 日本語における変調スペクトルとリズムの単位(リズムとタイミング)
- 音響管を用いた音響学・音声科学の教育(音声・言語・音響教育,一般)
- 小中学生に対する音響教育(現代のニーズに即した魅力ある音響教育)
- 小特集「現代のニーズに即した魅力ある音響教育」にあたって
- 声道模型(音の博物館)
- C7. 強さ曲線と変調スペクトルの日本語音節との関係(研究発表,日本音声学会創立80周年記念式典・第20回全国大会発表要旨)
- 声道模型を用いた音響教育--音声生成のしくみ
- 小特集「子どもの音声」にあたって(子どもの音声)
- 音声中の言語情報を担う変調スペクトル特性の検討
- ロバストな音声認識実現を目的とした変調スペクトル特性の検討
- ロバストな音声認識実現を目的とした変調スペクトル特性の検討
- ロバストな音声認識実現を目的とした変調スペクトル特性の検討
- B3-2. 語頭の無声摩擦音・破擦音識別におけるcue trading : 摩擦部の持続時間と振幅に着目して(研究発表,音声学会2011年度(第25回)全国大会発表要旨)
- 異音は音素より知覚しにくいのか : 英語話者が英語閉鎖音を知覚した場合(口頭発表,第323回研究例会発表要旨)
- 高齢者における聴覚特性の劣化が無声摩擦音・破擦音の識別に及ぼす影響