一般化調和解析における近接二周波数正弦波の分離(信号処理・符号化・一般)

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概要

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一般化調和解析(GHA)は,信号を非調和な周波数成分よりなる概周期関数で表すため,STFTよりも優れた時間周波数分解能を有するが,その限界については未だ解明されていない.筆者らは解析が最も困難と考えられる,二つの近接した周波数成分からなる信号を被分析信号として用い,分析精度の解明を試みた. 被分析信号中の二つの周波数成分に様々な振幅比や初期位相を与えて,分離可能な周波数差を求め,それを「分離可能角周波数差Δω_D」とした.その結果,最も分離が困難なのは,初期位相0,振幅比1.0の場合で,分析窓幅により決まる周波数をω_0とするとΔω_D=1.6ω_0であった.また,振幅比による依存性は小さかったが,初期位相によっては,分離精度は良くなる傾向が見られた.これは波形がある程度複雑な方が, GHAにとっては分離が容易であることを表している.
社団法人電子情報通信学会の論文
2003-09-23

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