遷移域を考慮した信号語分割フィルタの設計とその評価
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概要
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小文では、従来のように遷移域をドントケアとするのではなく、遷移域を含む全帯域での最大出力誤差を考慮した信号語分割フィルタの設計法を提案する。提案する手法は、遷移域を含めた全帯域における最大出力誤差が仕様として与えられた時、下位ビット側フィルタから順次設計し、下位ビット側フィルタの誤差を考慮にいれて上位ビット側フィルタを設計するものである。これにより信号語分割フィルタの適用範囲が広がり多くの場面で有効性を発揮できるようになった。実際に音楽等を入力信号としてS/N比を評価した結果、入力信号語長が16ビットの時、あらゆる入力信号に対しでも従来の分割を行なわないフィルタと同程度のS/N比をもち、しかも演算量が約30%も低減可能な信号語分割フィルタが設計可能であることを確認した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-06-09
著者
-
柳生 光彦
東京工業大学大学院理工学研究科電子物理工学専攻
-
細川 晃平
東京工業大学 理工学研究科 電子物理工学専攻
-
西原 明法
株式会社テキサス・インスツルメンツ筑波研究開発センター
-
柳生 光彦
東京農工大学電気電子工学科
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