パストランジスタ論理合成手法の検討
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概要
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パストランジスタ論理の合成では、BDD(二分決定グラフ)を直接パストランジスタ回路に変換する手法があり、その結果は従来の多段論理合成手法で合成されたCMOS回路より、小規模で低消費電力なことが報告されている。しかし、従来の多段論理最適化はパストランジスタ論理合成にも適用可能であり、BDD変換法との比較評価はされていない。我々は、パストランジスタ論理合成において、BDD変換法と従来の多段論理合成手法を比較する。結果では、一方の手法が優れているのではなく、両者が相互補完的な手法であり、両手法の併用が有効であると判った。また、BDD変換法はCMOS回路の合成に対しても有効なことが判明した。そこで、実用的な論理合成技術の確立のため、両者の論理合成手法の融合する手法を提案する。BDDを変換する手法が適する部分回路を抽出し、両者の論理合成手法を使い分ける論理合成システムを試作した。約22Kゲートの実回路に適用した結果では、マルチプレクサをパストランジスタ化して回路規模が19.2%減少しその効果を確認した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-09-22
著者
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藤本 徹哉
シャープ(株) 精密技術開発センター
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山内 貴行
シャープ(株) 精密技術開発センター
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本庄 浩
シャープ(株)精密技術開発センター
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藤本 徹哉
シャープ株式会社ic事業本部
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山内 貴行
シャープ(株)精密技術開発センター
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