接触面顕微鏡を用いたペーパ摩擦材表面の接触状態の観察
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概要
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自動車の湿式クラッチに使用されているペーパ摩擦材の、良好な摩擦特性を形成するメカニズムの一端を解明するため、接触状態を直接観察できる接触面顕微鏡を用いて、ペーパ摩擦材の接触点を微視的に観察した。また、ペーパ摩擦材の動摩擦特性の測定には、SAE No.2摩擦試験機を用いた。接触点の観察には、未使用ペーパ摩擦材と、摩擦試験を100回と1000回行ったものを用いた。その結果、接触面積と接触点数は、接触面圧の増大に伴って概ね増加する傾向を示した。また、接触点の形状は、摩擦試験回数の増加に伴って繊維状の接触点が増加し、その傾向は接触面圧が増大すると顕著になった。動摩擦特性は、接触点の面積と形状とに関係することが分かった。
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-01-12
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