遺伝的プログラミングを用いた関数合成アルゴリズムの一改良法の提案
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概要
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関数合成とは, 与えられた入力と出力の組からその入出力関係を表す関数を予測することであり, 特性未知のシステムを制御する際に重要である. 通常, システムは非線形な性質を有しているため, 関数合成で扱う変数, 定数, 制約等による組合せ爆発が起こり, その学習が困難である. 関数合成手法の1つとして遺伝的プログラミングが提案されている. これは関数を木構造で表す関数木に遺伝操作を適用し, 入出力関係を充足する関数木を探索する手法である. 本論文では, 従来の遺伝的プログラミングによる関数合成法の問題点を指摘し, 3種類の改良法を提案する. すなわち, 探索の際に関数が複雑になり過ぎるのを防ぐための関数木の成長の抑制, 早期収束を目指した局所探索法の採用, および, 対象とする問題の特性の利用である. これらの改良法により, 従来の遺伝的プログラミングによる関数合成法よりも短期間で単純な構造の関数が得られることを, twospirals問題, 太陽の黒点数の予測問題に対するシミュレーションにより示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-03-18
著者
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