無線通信網における信頼性を考慮した通信経路割当問題に対するニューラルネットワーク解法の提案
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概要
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無線通信網は多数の局が広範囲に分散配置された大規模通信システムであり, 各局はその近隣の局間とのみ, 無線を用いたパケットの直接通信が可能である. 各局は, 直接通信不可能な局とは, その間に存在する局を順次経由することにより, パケットの通信機能を実現している. このため, パケットの通信要求が発生した場合, 通信網の利用効率を最大化すべく, 総転送時間を最小とする, 各パケットの通信経路ならびに転送タイミングの決定が不可欠である. この際, 通信網の各局間には, 設置後の経過時間や設計性能, 使用環境等の相違により, 規定の機能の実行可能確率を表す信頼度にばらつきが生じている. そこで本論文では, 各経路上の信頼度が所要値以上となる通信経路を割り当てる2段階アルゴリズムを提案する. 本アルゴリスムは, 各転送要求に対して信頼度制約を充足する経路候補群を抽出する信頼度充足化繰り返し抽出解法, および, 候補群からコストを最小化する経路を選択するグリーディ・ニューラルネットワーク解法から構成される. 500局通信網までの例題に対するシミュレーションにより, 本提案解法の有効性を示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-02-09
著者
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