W.J. Freemanの脳波モデルの解析 : 非線型振動子の相互作用を利用した認知脳波モデルの単純化と解析
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概要
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W.J.Freemanは、感覚認知時に現われる脳波(γバ-スト)を再現し、パタ-ン認識を行なう神経回路モデルを提唱した。彼のモデルは、認知時に30Hzの低次元カオスまたはリミットサイクル状の反応を示し、非認知時に高次元カオス状の反応を示す。彼のモデルは嗅覚系神経回路に忠実に作られているため、解析が困難であった。本報告では彼のモデルを単純化したモデルを提唱し、このモデル上でγバ-ストと背景脳波を再現し、それらの発生機序を解析した。その結果、このモデルの振舞はHopf分岐を起こす非線形振動子間の相互作用によって説明できることが分かった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-03-24
著者
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